神奈川各地を駆け巡る中、ご高齢の方々に応援していただく機会に恵まれます。
皆さん、本当に若々しくお元気で、一生懸命に私の手をとり、握手をしてくださる姿、そして輝く笑顔に、いつも励ましを頂いています。
101歳まで元気だった私の祖母の姿にも重なり、一家団欒で楽しく暮らしていた頃を懐かしく思い出します。

 

これまで懸命に社会を支えてきてくださった人生の大先輩。そうした高齢者の方々が、心から安心して暮らせる社会をつくることが、日本の本当の未来につながっていくと私は確信します。

一方、地域のつながりが希薄になっている現代社会にあって、お年寄りの孤立死は、最も悲しい出来事です。
健康で充実した老後の実現と「孤立死ゼロ」に向け、私は、24時間365日サービスが受けられる在宅医療・介護環境の整備・拡充をめざしていきます。

先日、横浜市の「定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所」を視察しました。
ここでは、一日複数回、要介護の高齢者のお宅を定期訪問して在宅生活を支えるとともに、夜間の緊急の呼び出しや電話相談に24時間体制で対応しています。一人暮らしのお年寄りだけでなく、離れて暮らすご家族にとっても安心できるサービスです。

サービスは昨年4月から始まりましたが、厚生労働省の調査では、1年を経過してもなお、利用可能な地域が、まだまだ少ないようです。さまざまな要請に応えられるよう、私も訪問介護や看護サービスの大幅拡充に取り組んでいきたいと思います。

高齢者を取り巻く環境の整備は、待ったなしの重要課題です。
私は、高齢者とそのご家族が、区役所などで丁寧な相談対応を受けられる行政サービス「介護・医療コンシェルジュ(仮称)」制度の導入を掲げています。
また、街づくりやモノづくり、サービス提供などを「高齢者の視点」でとらえ直していく「シルバーニューディール政策」も進めていきたいと考えています。
住まいや移動手段、家電などの日用品を高齢者仕様のデザインにつくりかえることで、新しい技術やアイデアが生まれ、新成長産業を育成し、雇用を創出することができます。日本の活性化のためにも、ぜひ推進していきたいと思います。

超高齢社会を迎えた日本。一人暮らしのお年寄りや、高齢者が高齢者を介護する「老老介護」も、今後ますます増えていくと言われています。家族だけで十分な介護をすることも、大変に困難になっています。
佐々木さやかは、医療・介護の改革を推進し、すべての高齢者が「今日」という一日を安心して暮らしていける社会づくりをめざします。