今月10日、今年のノーベル平和賞が発表されました。 女性の教育を受ける権利を訴えた17歳のマララ・ユスフザイさんの受賞は、多くの人に希望と勇気を与えました。

マララさんは、命の危険をかえりみず女性や子どもの権利の保障を訴えましたが、これらは日本においても重要な問題です。 日本の生活に困窮する子どもの割合、「子どもの貧困率」は、2010年にOECD加盟34カ国中25位。厚生労働省が今年の夏にまとめた調査では、2012年に 16.3%と子どもの貧困率が過去最悪を更新したことが分かりました。

こうした状況を打開するため、「子どもの貧困対策の推進に関する法律」が昨年成立。今年 8 月には「子どもの貧困対策に関する大綱」が定められています。 これらを着実に実行するとともに、未来を担う子どもたちの貧困対策は国の責任であるとの認識で、十分な対策を行っていく必要があります。

子どもたち一人一人を貧困や暴力から守り育んでいくことが、今早急に取り組むべきことであると思います。 人口減少・高齢化の中で、少子化対策が急務と言われていますが、子育て支援はもちろん、子どもたちが必要な質の高い教育を受け、幸せに暮らせる社会、夢をかなえられる社会の実現を目指していきます。