横浜リユースびんプロジェクト

皆さん「リユース」してますか?
リデュース、リユース、リサイクル(3R)の中で、CO2削減や環境負荷低減のために重要なのが、“もう一度使う”リユースです。

平成25年に閣議決定された第三次循環型社会形成推進基本計画でも、リサイクルより優先順位の高いリユースの取り組みがより進む社会経済システムの構築が必要とされています。

たとえば、ガラスびんのリユース。子どもの頃、給食で飲んだ牛乳びんや、昔お父さんが飲んでいたビールびんは、回収してきれいに洗浄され、もう一度中身を入れて商品として提供されていました。
しかし、最近ではガラスびんのリユースも減少し、リユースびんの出荷量は20年前の約780万トンから約106万トンに減少しています。

使い捨ては便利ですが、限られた資源を有効活用するためにも、もう一度リユースを見直そう、という動きが横浜で始まりました。
「横浜リユースびんプロジェクト」。
販売から回収、再利用までを神奈川県内の事業者で行う仕組みで、ご当地食材を用いたジュースやサイダーなど、“地産地消”と“地域循環”がコンセプトになっています。

私もこのプロジェクトの計画を聞いてから、応援したい!と思い、スタートを楽しみにしてきました。
先日プロジェクトのキックオフイベントがみなとみらいで開催され、新しくデザインされたびんもお披露目に。

これからこのびんが、商店街で販売され、家庭で消費されて、また回収され街に戻ってきます。

びんのリユースは、CO2削減効果だけでなく、地域の人と人との繋がりを広げていくのではないかと思います。
酒屋さんがびんを取りに来る、そのついでに世間話の花が咲く。そんなやりとりが、昔はもっとあったのではないでしょうか。
少子高齢化の中で、地域のきずなや見守りの重要性が指摘されている今にあって、リユースの循環の輪は、人の輪に繋がっていく大切な取り組みだと思っています。

※横浜リユースびんの販売は、数量限定で横浜市西区の藤棚商店街で行われます。