記録的な大雪により、全国各地で甚大な被害が発生しました。関東甲信地方では、雪の重みで屋根が落下する事故が頻発。停電や交通網の寸断、車の立ち往生などで、長時間にわたり救援を待つことを強いられた方々も多くいらっしゃいました。被害に遭われた皆様に心よりお見舞いを申し上げるとともに、被害の復旧と防災・減災に全力をあげて参ります。
季節の上では、まだまだ春は遠く感じられますが、心の「春」は一日も早く取り戻したい。
先日福島を訪れ、そう強く感じました。
福島県の北部にある伊達市。子どもたちの「移動教室」の先駆的取り組みについて視察をさせて頂きました。
原発事故による放射線の影響で、学校での屋外活動が制限されている子どもたち。「思う存分外で活動を」との思いから、伊達市は、市内の小学校を対象に、新潟県見附市などで3泊4日の移動教室を開催。海の家などに泊まりながら、授業や受け入れ校の子どもたちとの交流学習が行われているそうです。
参加をした子どもたちは移動教室を通じて大きく成長し、頼もしくなって帰ってくるそうです。
「受け入れ校や協力NPOの方々の支援に、本当に感謝しています。」そう語る伊達市教育長さんの、子どもたちの幸せを思う眼差しが心に残りました。
3.11からまもなく3年。震災当時小学校6年生だった児童は、もうすぐ高校生になります。子どもたちにとっての3年はどれほど長いことでしょうか。
一日も早く、福島に「春」を。そう願わずにはいられません。