春がやって来ました。新年度が始まり、入学式や入社式で新しいスタートを切られた方もたくさんいらっしゃると思います。みずみずしい春の息吹とともに、フレッシュな決意で皆さんが頑張れるよう、心から応援します。
私も日々、神奈川県内を走りまわる中で、新しい人に出会い、新しい神奈川の魅力に気づく。そんな新発見の連続です。
人、自然、街、歴史、文化……。神奈川の魅力はひと言では、とても言い尽くせません。
全国から多くの人が移り住んでいるのも、よく分かる気がします。県内を回っていると、南部弁(八戸地方の方言)で「わも、青森だ(私も青森の出身です)」と気さくに声をかけていただくこともあり、とても嬉しくなります。
神奈川の魅力の源泉は、個性豊かな地域が見事に調和しながら、一個の共同体を織りなしている点にあると思います。
幕末から広く海外に開かれ、進取の気風を育んできた港・横浜。羽田空港に隣接する空の玄関口・川崎では、世界を視野に入れた最先端の技術が次々と集まっています。
戦後に誕生した市として初めて政令指定都市となった相模原。日本屈指の観光地域である湘南や箱根。歴史と文化のロマン香る鎌倉、小田原。
そして、そこに暮らす人々の温かさ。どれ一つ欠けても「神奈川」は成り立ちません。
まだ、ありました。魅力的な食材の数々! 東京湾と相模湾、そして緑豊かな山々に大きく囲まれた神奈川は農林水産物も豊富です。有名な三崎のマグロはもちろん、葉山牛や足柄牛、高座豚、はまぽーく、三浦の大根・キャベツなど、他にも高品質を誇るブランド畜産物が数多くそろっていて、私も折々に県外の友人・知人にアピールしています。
こうした魅力満載の神奈川には、一方でさまざまな課題があります。ある子育て支援のNPO法人を訪問したとき、若いお母さんから「実家が遠いので小さい子どもを預けられない。身近に相談できる人もいない」といった不安の声をお聞きしました。
どんなに美しい住環境や商業施設が整備され、交通機関が発達しても、子育てに不安を感じるお母さんたちが増えてしまうのであれば、本末転倒と言わざるをえません。
もっと住みやすく、暮らしやすい神奈川、もっと人と人とがつながる神奈川を目ざして、皆様の声に全力で応えてまいります。
ちょっとした景色の中に感じた神奈川の魅力を、いつもFacebookでご紹介しています。ぜひご覧ください。