活動レポート

「福祉」を支える神奈川のロボット産業

今年のゴールデンウィークは、連休の並びや円安の関係で国内旅行が多いようですね。デパートの売り上げも伸び、ようやく景気回復のきざしが見え始めてきました。しかし、本格的な日本経済の再生のためには、まだまだ新しい成長が不可欠です。

神奈川県内を駆けめぐるなかで「福祉」に関するご要望や声を多く伺います。
とくに介護の現場では、慢性的な人材不足に悩まされているとのこと。施設の職員の方々の処遇改善だけでなく、安定したキャリアパスが構築されない問題などもあり、高齢社会が加速度的に進む中、それを支える人材の確保が困難になっています。

そうした問題解消の対策の一つとして、私は「ロボット産業」と「福祉」のマッチングを掲げています。
相模原や厚木、平塚、藤沢などには「さがみロボット産業特区」という地域があります。国の規制緩和や財政支援を受けながら企業の誘致を進め、先端技術を開発していく特別なエリアです。今年2月に国の指定を受けました。
そこでは、たとえば介護ロボットを開発している企業があり、足の悪い方の歩行を支援するために、サイボーグのような補助ロボットをつくっています。

こうした介護・医療のためのロボット開発を進める成長企業が、どんどん特区エリアに集まってくれば、新しい雇用も生まれます。神奈川は、超高齢社会への対応と経済の活性化を両立させながら発展していくことができます。

介護や福祉は、わが国の未来にとって最大のテーマです。人材面、資金面、制度面、さまざまな難題が立ちはだかっています。
しかし、ロボット産業特区に象徴されるように多くの人や企業の英知を結集し、問題解決に取り組むことで、日本再生への大きな原動力となる可能性も秘めています。
希望は困難を突破するところから生まれる。この確信で、私も福祉の問題に全力を尽くしていきます。

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