「盲ろう」という言葉をご存じでしょうか。目と耳の両方に障がいのある状態で、誰もが知っている人物としてはヘレンケラー。
盲ろう者には、全く音も光も感じられない方、一部の視野だけ見える方、難聴の方など、様々ですが、いずれも目と耳の両方に不自由があることで、コミュニケーションや外界の情報を得ることに著しい困難があります。
私が盲ろう者支援に取り組むようになったのは、今年の3月、神奈川盲ろう者ゆりの会の三田会長と知り合ったのがきっかけでした。
「例えるなら『テレビの映像と音が消えた状態』です。」情報を得たり発信することもできず、支援体制も不十分なため、外出が出来ずに家にこもったままとなる方も多い現状を聞かせて頂きました。
早速国会の予算委員会で取り上げ、総理に対し、盲ろう者支援の充実、理解への啓発に力を入れるよう求めました。
盲ろう者支援センターが設置されているのは現在、全国で3カ所。10年前に全国初の施設となったのは東京都で、公明党都議会が推進したものです。
「神奈川でもセンターの設置を実現しよう」と、公明党神奈川県本部として取り組みを開始。調査研究を進めました。
そして、9月19日、公明党の鈴木ひでし県議が県議会の質問に立ちました。傍聴席にはゆりの会の皆さん。鈴木議員の質問に対して、県はついにセンターの来年度の整備を明言。
長年の思いが実り、傍聴席には感動が広がりました。
センターが設置されれば、神奈川でも盲ろう者の社会参加、生活支援が進むことが期待されます。
しかし、まだ全国的には地域によって支援に差があるのが実態。格差の解消と支援の充実をさらに国に働きかけていきたいと思います。
公明党は市、県、国のネットワークで、誰もが暮らしやすいバリアフリー社会を目指していきます。